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――SS(スペシャル・ステージ)
かつて日本で行われていたラリーの形態は、計算ラリーが主であった。
CP(チェック・ポイント)からCPまで指示速度が与えられ、主催者が設定した時間で走り切れば減点がゼロというもので、遅着や早着の程度により減点が加算され勝敗を競った。
このCPの場所の大半はシークレットになっており、クルーはCPの設置されている場所を予測しながら、つねにオンタイムで走ることが必要だった。
当然、与えられた指示速度が高ければ、車を速く走らせなければならない。
そして、現在のSSと同様なステージが、特別計時区間という呼び方で設定されていた。
どの車よりも速く走った方が勝ちという区間で、この時代のラリーは、計算をしながら指示速度どおり走るラリー区間と、この特別計時区間(SS)で構成されていた。
過去よりWRCではSS方式が中心に行われてきたが、日本でも今日はこのSSが主体となっているWRC方式が採用され、SSとSSをつなぐリエゾンと呼ばれる区間で構成されている。
そして、全コースの中に区切られた区間のタイム・トライアルが繰り返され、合計のタイムで争われている。
日本で行われているSSは、コースの確保という問題から、長くて20kmを超える所もあるが、大半が10km弱のコースで、短い所では2〜3kmの所もある。
SSの数は10本前後が多く、同じステージを2〜3回使う。海外では20kmを越えるコースは珍しくなく、パースで行われていたラリーオーストラリアでは50kmを越える名物コースもあった。
ハイスピードで車を走らせるためにはドライバーもコ・ドライバーも異次元の集中力を維持していなければならない。
しかし、何らかの原因でこの集中力が途切れればミスにもつながってしまうのだ。こんな所に車の性能だけでは勝つことができないラリー・ドライビングの難しさを見ることができる。
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